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3. ハードウェア

3.1 対応機種

FMTOWNSのすべての機種で動作します.

          機種名                                     発売時期
     FMTOWNS モデル 1, 2                        1989年春
     FMTOWNS モデル 1F, 2F, 1H, 2H              1989年秋
     FMTOWNS モデル 10F, 20F, 40H, 80H          1990年秋
     FMTOWNS2 モデル CX, UX                    1991年秋
     FMTOWNS2 モデル HR, HG, UG                1992年秋
     FMTOWNS2 モデル UR                        1993年春
     FMTOWNS2 モデル MX, MA, ME                1993年秋
     FMTOWNS2 モデル MF, Fresh                 1994年春
     FMTOWNS2 Fresh-TV                         1994年夏
     FMTOWNS2 モデル EA, Fresh-E, Fresh-T      1994年秋
     FMTOWNS2 モデル HA, HB                    同上
     FMTOWNS2 モデル HC, Fresh-ES, Fresh-ET    1995年春
     FMTOWNS2 Fresh-FS, Fresh-FT               1995年夏
     FMV−TOWNS モデル H, Fresh-GS, Fresh-GT   1995年冬
FMTOWNSには上記の他,小学校や中学校などに導入されている文教向 け機種があります.未確認ですが,それらの機種でも動作すると思います.

メモリは 2MB 以上必要ですが,標準搭載メモリが 1MB である機種は 1989 年に出荷された一部のモデル(モデル 1, 1F, 1H)だけですので,大抵の FMTOWNSではこの条件はクリアされています.

したがって事実上,「すべての FMTOWNSは TOWNS Linux マシン」で あると言えます.

FMTOWNSには CD-ROM が標準搭載されており,TownsOS の ソフトウェアのほとんどは CD-ROM をセットして,電源を入れるだけ で動作します. Linux も同様に,後述の『Linux + JE4』 CD-ROM では CD-ROM を セットして電源スイッチを いれるだけで TOWNS Linux が起動します.

3.2 使うための環境

とりあえず TOWNS Linux を動作させてみて雰囲気を味わうには上記の通 り,メモリ 2MB+FDD の構成で動作します.しかし TeX で資料を作成したり, InternetNews や電子メールを読み書きできる環境を構築するためには,多 少のハードウェアの追加が必要です.

文字画面のコンソールでの利用なら 386CPU の機種(HR を除く 1992 年 秋以前の機種)で,メモリは 4MB 〜 6MB あれば使えます. グラフィック環境である X window を使う場合なら 486 以上の CPU を持 つ機種(HR+1993 年春以降の機種)で,メモリも 8MB 〜 16MB 程度を増設 したほうが快適に使えます.

ハードディスクの必要容量も用途により変わります.最小は 20MB で動作 するそうですが,実用的ではないでしょう.コンソールでの利用なら 100MB 程度,X window を使う場合はフォント等を格納する領域が必要ですので 200MB 程度あったほうが望ましいです.普通は必要がないですが,X window のソースを修正してコンパイルしてみたいという場合には 500MB 程必要で す.

3.3 サポートされているハードウェア

FMTOWNSに標準装備されているマウスとパッド,CD-ROM,内蔵 音源,ICメモリカードがサポートされています. 1993年秋発売のモデル M* 以降の機種(いわゆる白TOWNS)に内蔵されている 16bit PCM 音源 もサポートされています. コンソールは日本語化されており,シフト JIS コードあるいは EUC コー ドの漢字を表示できます.キーボードには JIS 配列のものと親指シフト配 列のものがあり,いずれもサポートされています.親指シフトキーボードでは, 多少の制限付ですが,親指シフト入力ができます. ハードディスクは TownsOS で使っている SCSI の物が,再フォーマッ トするだけでそのまま使えます.また MS-DOS 区画内のファイルを直接アク セスすることもできます.

周辺機器では,プリンターや RS-232C ポートがサポートされています. 富士通純正の LAN カード (FM50L186,187) やビデオカード, ワイヤレスコマンダー (FMT-RCT1) も サポートされています.また富士通の Windows アク セラレータカード (FMT-3631) と八戸ファーム社の Windows アクセラレー タカード HV1-T(HyperView) が,X window でサポートされています. RATOC 製 LAN カード REX-3586 もサポートされました. 未サポートであった富士通純正の LAN カード (FM50L189) もドライ バが公開されました.


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