まず TeX コンパイラ本体を作ります。ソースが大きくなってしまうので取っ てくるのが大変ですが、手元での作業は比較的簡単です。
ASCII 版 pTeX の一次配布元は ftp://ftp.ascii.co.jp/pub/TeX/ascii-ptex/ です。 ミラーサイトの情報は http://www.ascii.co.jp/pb/ptex/ から辿れるページにありますので、参考にしてください。 多量の転送を行う必要があるので、 できるだけ近いところを選ぶようにしましょう。
サイトを決めたら、そこから以下のファイルを入手します。 ftp サイトのベースディレクトリから見たときの相対パス名で与えてあります。
ptex-2.1.4.tar.gz
plib-euc.tar.gz
corresponding-sources/web-6.1.tar.gz
corresponding-sources/web2c-6.1.tar.gz
corresponding-sources/web2c.kpathsea-2.6.help
corresponding-sources/lib-6.9.tar.gz
corresponding-sources/xdvik-18f.tar.gz
xdvik-18f.tar.gz は同ディレクトリにある dvipsk や dviljk のパッケージ でも良いのですが、後でどうせ xdvi は作るのでこれが良いと思います。
ptex-2.1.4.tar.gz の README.euc を読めばすべて書いてあるのですが、一応 step-by-step の手順を示します。
# cd /usr/local/lib
# zcat (somewhere)/lib-6.9.tar.gz | tar xf -
# zcat (somewhere)/plib-euc.tar.gz | tar xf -
% zcat web-6.1.tar.gz | tar xf -
% zcat web2c-6.1.tar.gz | tar xf -
% zcat ptex-2.1.4.tar.gz | tar xf -
% zcat xdvik-18f.tar.gz | tar xf -
これによって web2c-6.1、 ptex-2.1.4、 xdvik-18f 各ディレクトリができま
す。
% mv web2c-6.1/web2c xdvik-18f
% mv xdvik-18f kpathsea-2.6
% rm -rf web2c-6.1
% rm -rf kpathsea-2.6/xdvik
% cd kpathsea-2.6
% patch -p -s < ../web2c.kpathsea-2.6.help
% cd ../ptex-2.1.4
% ./pTeXsetup -euc
% cd ../kpathsea-2.6
% ./configure
extern void *alloca();
kpathsea-2.6/kpathsea/Makefile
の CFLAGS
から始まる行に、-Dhypot
を追加しておけば良いと思います。
/usr/local/bin
にインストールされますので、ここに 2.09
のバイナリが存在する場合は適宜名前を変更しておくなりして下さい。
またこの際 TEXPK や TEXTFMPATH など、以前のパッケージで指定されていた
TeX 関連の環境変数の指定は全部解除してください。そうしないとフォントや
TFM ファイルが見付からない旨のエラーになります。pTeX 2.1.4 および対応 dviware では、フォントの自動生成機能が追加されて
います。このとき、新たに生成されるフォントは
/usr/local/lib/texmf/fonts/tmp/
以下のディレクトリに置かれるの
で、このディレクトリのパーミッションは 777
にしておかないとユー
ザによる書き込みができなくなります。