「パフォーマンスがよくない」、「思い通りに動作しない」、「リモートホストで
lbxproxyをスタートするのが煩わしい」、「他のオプションのほうに興味がある」
などの理由でlbxproxy
を使わないならXプロトコル圧縮用のパッケージがもう
一つあるのでご紹介します(誰かこれ以外のパッケージをご存知ですか?)。
dxpc
は基本的にLBXと同じ方法で動作するものです。しかし
X拡張機能の実装やXサーバのコードを修正しなくて済むように、dxpc
は2つ
のプロキシ(lbxproxy
のようなREMOTEホスト上で実行するものとLOCALホスト上で
実行させるもの)を使います。
REMOTEホストのプロキシ(proxy)はXクライアントとLOCALホストのプロキシのあいだ
で通信をします。
またLOCALホストのプロキシはXサーバとREMOTEホストのあいだで通信をします。
訳注:
REMOTE LOCALホスト
+-----+
+-----+ +-------+ Network +-------+ +----------+ | |\
| APP |->| PROXY |--------------------| PROXY |->| X SERVER |=>| ||
+-----+ +-------+ (LBX/X Protocol) +-------+ +----------+ +-----+\
+-----+ / /_____//
| APP |--/ Xサーバ
+-----+
Xクライアント
こうしてXクライアントとXサーバの両方で通常のXプロトコルのように 振る舞います。
lbxproxy
と比べて圧縮について得られる情報や統計的な量において
優れている。
dxpcのソースは ftp.x.org で入手できます。またすぐれた情報を満載したdxpcのホームページがあります。 dxpcメーリングリストへのポインタやソースコードの利用、いろいろなプラット フォーム用にプレコンパイルされたバイナリファイルなどについては以下の サイトを見てみて下さい http://ccwf.cc.utexas.edu/~zvonler/dxpc/。
Ken Chase <lbxhowto@sizone.org>氏は
ssh
で圧縮プロトコル
が使えることを指摘しています。sshの主な目的はセキュリティの強化なのですが
データを圧縮して送信することもできます。
ssh
接続を経由してXを起動する場合は、自動的に圧縮されます。
残念ながらわかりません。LBX、dxpc
どちらもssh
よりは圧縮そのものは
(raw compression)優れています。もちろんssh
はセキュリティについて
優れています。もっとよい圧縮とセキュリティを得るために2つ(ssh
と
dxpc
、ssh
のどちらか一方)を併用しない手はありません。
これらのオプションについてベンチマークを実行したり統計的にパフォーマンス の計測を行うことは難しくありません。しかしまだ試していません。またこれを 試してみたという人もまだいないようです。
[ 日本語訳:伊佐冶 哲, isaji@mxu.meshnet.or.jp
校正:吉田 英樹さん, hideki@isl.rdc.toshiba.co.jp
吉田さん、JFの方達に大変お世話いただきました。ここに感謝いたします。]