マニュアルページ sbinit.4




名前

     sbinit - ソースブラウザとコンパイラへの指示


形式

     sbinit


使用条件

     このコマンドは ANSI C、C++、Sun Fortran、Pascal、アセンブ ラ
     に対して使用することができます。


機能説明

     .sb_init は、ソースブラウザ・データベース構造についての情 報
     を獲得するコンパイラ、sbtags(1) が使用するテキストファイルで
     す。デフォルトでは、そのデータベースを現在の作業ディレクトリ
     に作成し、問い合わせが行われたときにそのデータベースを検索し
     ます。複数のディレクトリにデータベース情報が格納されて い る
     ソースファイルで作業するには、 .sb_init を使用しなければなり
     ません。

     .sb_init ファイルは、デフォルトで、cwd の下のディレ ク ト リ
     SunWS_config  にあります。デフォルトのディレクトリを変更する
     には、環境変数 SUNWWS_CONFIG_NAME を変更しま す。  sbtags(1)
     が実行されます。


使用法

     .sb_init ファイルで使用できるコマンドを説明します。


コマンド

     import
          このコマンドは、コマンド行ソースブラウザに現在 の 作 業
          ディ レクトリ以外のディレクトリからデータベースを読み取
          らせます。 import コマンドは、次のような形式で使用し ま
          す。

          import path

          path は、取り込みたいデータベースが格納されている サ ブ
          ディレクトリを持つディレクトリへのパスです。

     export
          このコマンドにより、コンパイラや sbtags(1) は、WorkShop
          ソー スブラウザやコンパイラによって使用される現在の作業
          ディレクトリ以外のディレクトリに、指定したソースファ イ
          ル に 関 連するデータベース構成要素ファイルを書き込みま
          す。 export コマンドは、次のような形式で使用します。

          export prefix into path

          prefix で始まる絶対パスのソースファイルをコンパイラが処
          理 すると、その結果ソースブラウザのデータ ( .bd) ファイ
          ルは、 path にあるデータベースに格納されま す。  export
          コ マンドには、 path の暗黙の import コマンドが含まれて
          いるので、エクスポートされたデータベース構成要素は自 動
          的に WorkShop ソースブラウザによって読み取られます。

     replacepath
          このコマンドは、ソースブラウザ・データベース中のパス 名
          を変更する方法を指定します。 replacepath コマンドは、次
          のような形式で使用します。

          replacepath from-prefix to-prefix

          ファイルパスの前方部分が文字列 from-prefix に一致した場
          合、 to-prefix に置き換えられます。

          一般に from-prefix はオートマウントの mount_point (オー
          トマウントがファイルシステムを実際にマウントするパス名)
          に対応し、 to-prefix はオートマウントの trigger_point (
          開 発者によって使われるパス名) に対応します。オートマウ
          ントは、様々な方法で利用されるため、ホスト毎にその環 境
          は 異 な ります。パス名の置き換えは、一致した順に適応さ
          れ、一度置き換えが行われると終了します。

     automount-prefix
          このコマンドは、 replacepath と同 意 で す。 た だ し、
          automount-prefix によるパス名の変換は、コンパイル時に行
          われデータベースに書き込まれます。ソースブラウザを 使っ
          て ブラウズ中にソースファイルを検索する際、データベース
          中のパス名が見つからない場合には、両方のコマンドによ る
          パス名の変換が利用されます。

          オートマウントが付加する部分を取り除くために使われる デ
          フォルトの automount-prefix コマンドがあります。

          automount-prefix /tmp_mnt /

          このルールは、 automount-prefix ルールがなにも入力さ れ
          ていない場合にのみ有効となります。

     cleanup-delay
          このコマンドは、インデックスの再計算とそれに 伴 う  .bd
          ガー ベッ ジ コレクションの時間を制限するために使用しま
          す。制限値を越える と、 コ ン パ イ ラ は、 自 動 的 に
          sbcleanup(1) を呼び出します。デフォルトは 12 時間です。


     import /project/source2

     export /usr/include into /project/sys

     replacepath /van /gogh


関連項目

     sbcleanup(1)sbquery(1)sbtags(1)