マニュアルページ sbquery.1
名前
sbquery - ソースブラウザへのコマンド行インタフェース
形式
sbquery [ -break_lock ] [ -files_only ] [ -filter ]
[ -focus ] [ -help ] [ -help_filter [ language ]]
[ -help_focus ] [ -literal ] [ -max_memory size ]
[ -no_case ] [ -no_secondaries ] [ -no_source ]
[ -no_update ] [ -o file ]
[ -pattern symbol ] [ -reg_expr ] [ -sh_pattern ]
[ -show_db_dirs ] [ -symbols_only ]
[ -version | -V ] symbol
使用条件
ANSI C、C++、Sun FORTRAN、アセンブラで使用できます。
機能説明
sbquery は、ソースブラウザのコマンド行インタフェースで、ソー
スレベルのコードを表示します。
ソースブラウザのデータベースを生成するには、コンパイラのコマ
ン ド行に -xsb や -sb といった適切なブラウザオプションを指定
します。
コマンド行から問い合わせをするには、 sbquery コマンドの後 に
必要なコマンド行オプションとその引数を入力し、その後に探した
いシンボルを入力します。sbquery は一致する内容を表示し、同時
にシンボルが現われたファイル、行番号、シンボルを持つ関数、そ
のシンボルを持つソースコードも表示します。
sbquery には、検索範囲を狭くするためのオプションが 2 つあ り
ます。1 つはフィルタオプションで、プログラムの中でのシンボル
の使われ方をもとに検索します。たとえば、変数の宣言だけを検索
す ることができます。もう 1 つはフォーカスオプションで、プロ
グラム、関数、ライブラリなど、検索をコードのクラスで制限しま
す。
オプション
-break_lock
データベースのロックを外します。このオプションを使用 す
る と、ユーザーのデータベースは整合性のない状態になる可
能性があります。整合性を確保するには、 sbcleanup を使用
し てサブディレクトリを削除して、ユーザーのプログラムを
再コンパイルします。
-files_only
シンボルが現れるファイルだけをリストします。
-filter
symbol に指定したフィルタをかけて検索します。たとえば、
sbquery -strings argv は、文字列の参照に限り argv を検
索します。フィルタオプションのリストを表示するには、
-help_filter オプションを使用します。
-focus
指定したコードのクラスに限り symbol を検索します。た と
え ば、 sbquery -in_library void は、ライブラリユニット
に限り void を検索します。フォーカスオプションのリス ト
を表示するには、 -help_focus オプションを使用します。
-help
sbquery コマンドの形式を表示します。
-help_filter language
このオプションを引数なしで使用すると、フィルタオプ ショ
ン を使用できる言語のリストを表示します。ある言語に対す
るフィルタオプションのリストを表示するには、
-help_filter と入力し、次にその言語名を入力します。たと
え ば、 sbquery -help_filter ansi_c と入力すると、 ANSI
C に対するすべてのフィルタオプションを表示します。 フィ
ルタ付き問い合わせを行う場合、 sbquery の後にフィルタオ
プションを入力し、その後に検索したいシンボルを入力し ま
す。
-help_focus
フォーカスオプションのリストを表示します。フォーカス し
た 問 い合わせを行う場合、 sbquery の後にフォーカスオプ
ションを入力し、その後に検索したいシンボルを入 力 し ま
す。
-literal
特殊文字そのものに一致し、ワイルドカードには一致しま せ
ん。 このオプションは、他のワイルドカード方式のメタ文字
を含む文字列を検索するのに便利です。
-max_memory size
sbquery がインデックスファイルを構築するときに使用す る
一 時 ファ イルのメモリー総量の概数をバイト数で指定しま
す。
-no_case
ソースコード中のシンボルを検索するときに、大文字と小 文
字を区別しません。
-no_secondaries
一次的一致だけ戻し、二次的一致は戻しません。二次的一 致
と は、マクロ中の識別子のことです。フィルタ付き問い合わ
せを多数行い、問い合わせ中のシンボルが多数のマクロの 中
で 使用されているときに、問い合わせの中で二次的一致をオ
フにすることができます。
-no_source
各一致に関連するファイル名と行番号だけを表示 し ま す。
ソースは表示しません。
-no_update
コンパイルの後に問い合わせをするときに、イン デッ ク ス
ファイルを再構築しません。
-o file
標準出力の代わりに指定したファイルに出力を保存します。
-pattern symbol
先頭にダッシュ(-) の付いた特殊文字を含む symbol につ い
て 問 い 合わせを行います。これによって、コマンド行オプ
ションのように見えるシンボルについて問い合わせを行う こ
と ができます。たとえば、-help というシンボルについて問
い合わせを行う場合、 sbquery は、通常の -help オプ ショ
ンと区別することができます。
-reg_expr
正規表現のワイルドカードを使用して、問い合わせを行い ま
す。
-sh_pattern
シェル形式のワイルドカードを含む問い合わせを行いま す。
こ のワイルドカードの設定がデフォルトです。シェル形式の
パターン照合についての詳細は、 sh(1) を参照してく だ さ
い。
-show_db_dirs
すべてのデータベースディレクトリを表示しま す。 sbquery
は、 デフォルトで、現在の作業ディレクトリ内にそのデータ
ベースを作成します。
-symbols_only
ユーザーが指定した検索パターンに一致したすべてのシン ボ
ルのリストを表示します。
-version
バージョンに関する情報を表示します。
-V バージョンに関する情報を表示します。
例
コマンド sbquery は、 sbquery コマンドの形式を表示します。
コマンド sbquery file は、シンボル file を持つ行をすべて表示
します。
コマンド sbquery -files_only hello は、シンボル hello が現れ
るファイルだけをすべてリストします。
コマンド sbquery -in_function hello -no_case file は、 関 数
hello の 中で file が使用されている箇所をすべて見つけます。
sbquery は大文字と小文字を区別しません。
コマンド sbquery -no_case -declaration file は、 宣 言 中 に
file が使用されている箇所をすべて見つけます。
コマンド sbquery -reg_expr -symbols_only arg. は、正規 表 現
arg. ("." は任意の文字との一致) と一致する箇所をすべて一覧表
示します。
環境
環境変数は sbquery がデータベースをブラウズするために必要 な
情報を格納します。
HOME ユーザーのログイン・ディレクトリ名。
PWD 現在のディレクトリの絶対パス名。
SUNPRO_SB_ATTEMPTS_MAX
インデックス構築がロックされたデータベース に
アクセスを試みる最大回数。
SUNPRO_SB_EX_FILE_NAME
sun_source_browser.exファイルの絶対パス名。
SUNPRO_SB_INIT_FILE_NAME
.sbinit ファイルの絶対パス名。
関連項目
sbcleanup(1)、 sbtags(1)、 sbinit(4)