マニュアルページ c++filt.1
名前
c++filt - c++ の名前の復号化プログラム
形式
c++filt [-filt] filename...
機能説明
c++filt は、指定されたファイルを順番通りに読み、C++ の符号化
された名前と思われるシンボルを復号化したあと、標準出力に書き
出します。
c++filt は、Sun C++ versions 4.x 以降、これが付属し て い る
バージョンの Sun C++ に対応しています。
ファイル名が指定されていないと、 c++filt は標準入力から読 み
取ります。
-filt[=filter[,filter...]]
CC がリンカーのエラーメッセージに通常適用するフィルタを
抑止します。
filter は、次のいずれかの値である必要があります。
[no%]errors リンカーのエラーメッセージの C++ の説 明
を 表示します [しません]。説明の抑止は、
リンカーの診断を別のツールに直接提供する
場合に有用です。
[no%]names C++ によって符号化されたリンカー名を復号
化します [しません]。
[no%]returns 関数の戻り値型を復号化します [しま せ ん
]。 復号化を抑止すると、関数名をより早く
識別できるようになります が、 co-variant
戻り型の場合、一部関数は戻り型が違うだけ
になります。
[ no% ] stdlib リンカーおよびコンパイラのエラーメッセー
ジ両方の標準ライブラリからの名前を簡略化
します [しません]。標準ライブラリ関数 の
名前の識別が容易になります。
%all -filt=errors,names,returns,stdlib と同等
です。デフォルトの動作です。
%none -filt=no%errors,no%names,no%returns,no%stdlib
と同等です。
デフォルト:
-filt オプションが指定されていないか、値なしで -filt だ
け 指 定 さ れ た 場 合、 コ ン パ イ ラ は
-filt=errors,names,returns,stdlib とみなします。
相互の関連性:
no%names と併用された場合、 [no%]returns は何の働きもし
ません。すなわち、次のオプションと同等です。
-filt=no%names
-filt=no%names,no%returns
-filt=no%names,returns
関連項目
CC(1)、 nm(1)、 dem(1)