マニュアルページ CCadmin.1
名前
CCadmin - テンプレートデータベースの整理。データベース中の情
報および更新内容の提供。
形式
CCadmin [ -clean=o ] [ -ddir ] [ -info [=symbol [,...]] ]
[ -V ]
機能説明
CCadmin ユーティリティを使用して、テンプレートインスタンス化
お よびソースブラウザデータベースおよび SunWS_cache ディレク
トリの内容を消去できます (前者の消去機能は、以前 の ptclean
ユー ティ リ ティと同じ)。CCadmin は、指定された符号化された
ファイル名に対して、データベースから情報を提供します。ファイ
ル 名 ごとに提供される情報とは、ヘッダーファイルの依存関係、
ファイル中でインスタンス化されているシンボル、そのファイルの
コンパイル時にコマンド行に指定されたオプションなどです。
オプション
-clean=o
o は次のうちのどれかである必要があります。
pch C、C++ のプリコンパイル済みヘッダー情報を消去
CCpch C++ のプリコンパイル済みヘッダー情報のみ消去
ccpch C のプリコンパイル済みヘッダー情報のみ消去
tmpl テンプレートのインスタンス化のみ消去
sb ソースブラウザのデータのみ消去
all キャッシュの全内容を消去
CCadmin -clean は CCadmin -clean=all を意味します。サブ
オ プ ショ ン は 蓄 積 されるため、CCadmin -clean=CCpch
-clean=tmpl コマンドは CCadmin -clean=CCpch,tmpl を意味
します。
-ddir
dir には、データベースを含むディレクトリを指定してく だ
さい。デフォルトでは dir は、現在のディレクトリになりま
す。たとえば、データベース の あ る ディ レ ク ト リ が
/foo/bar/SunWS_cache で ある場合は、次のように指定しま
す。
CCadmin -d/foo/bar
-flags
オプションの要約を表示します。
-info[=symbol[,...]]
指定した各シンボルについて、データベースの情報を提供 し
ま す。-info とだけ指定した場合は、データベース中のすべ
てのオブジェクトファイルに関する情報が出力されます。 シ
ン ボルを指定した場合は、そのシンボルの情報だけが出力さ
れます。
指定できるシンボルは次のいずれかです。
- ユーザーが作成したオブジェクトファイル名 (例: t.o)
- データベース中で作成された符号化されたファイル名
- テンプレート名を指定する文字列。名前の中に '<' や '>'
が 使用されている場合は引用符で囲んで、シェルのリダイレ
クトシンボルと区別できるようにしてください。
テンプレート名が指定された場合は、CCadmin は単純な文 字
列 比較を行い、指定された文字列で始まる名前を持つテンプ
レートに関する情報を出力します。
-V バージョンを示す文字列を出力します。
使用例
CCadmin -info
テンプレートデータベース中のすべてのオブジェクトに関
する情報を表示。
CCadmin -info=t.o,EpuXSD5gnAQhdXWFrwohZBoZ3
指定されたシンボル t.o と EpuXSD5gnAQhdXWFrwohZBoZ3
に関する情報を表示。
CCadmin -info=st
名前が "st" で始まるすべてのテンプレートに関する情報
を表示。
CCadmin -info="stack<int"
名前が "stack<int”で始まるすべてのテンプレートに 関
する情報を表示。
CCadmin -info="stack<int,int>::p"
名前が "stack<int,int>::p" で始まるすべての テ ン プ
レートに関する情報を表示。
ファイル
./SunWS_config/CC_tmpl_opt
従来の Template.opt に代わるファイル
./SunWS_cache/CC_state
従来の Dependency.stat と CDR.state に代わるファイル
./SunWS_cache/CC_import/
インポートされたテンプレートのインスタンスのリスト
./SunWS_cache/CC_obj_[0-9@A-Z_a-z]
2 段階の階層としてオブジェクトを配置
関連項目
CC(1)